諦めるには値しない
~昴side~
諦める準備はもう出来た。
翌日、俺は朝早くに家を出た。
もうこの辺で終わりにしたかった。
俺たちのせいで関係ない
陶太たちの夢を壊すわけには
いかなかったんだ。
真山「どこへ行く?」
昴「真山!お前、試合は?」
いつからそこで待っていたのか
玄関を出ると真山がいた。
真山「なぁ、昴。一つ聞いていいか?
お前はどうしてまたバスケを始めた?」
昴「あいつがいれば、昔よりも
おもしれぇバスケが出来るかと思ってよ。
泣き言しか言わねぇヘタレは嫌いだ。
でも、諦めの悪いバカは好きだからよ。」
俺の答えに満足げに微笑むと
真山はため息をついた。