諦めるには値しない
真山「まだ終わってないだろ?」
昴「はぁ?」
真山「お前が俺の取る行動が分かるように
俺にだってお前の取る行動が分かるんだ。
今からケリをつけに行くのか?」
昴「汚ねぇ人間ってのは
ゴキブリと一緒でよ
元を絶たなきゃなくならねぇんだよ。」
真山「河東の所か?」
昴「ああ。でも、安心しろ。
あいつは腐っても珀斗のダチだからよ
手荒なマネなんてしねぇよ。」
真山「お前は本当に甘い奴だな。
何度も言わせるな。
この世の中にはな、心の底まで
腐ってるクズもいるんだ。」
昴「俺のダチを侮辱すんじゃねぇよ。
珀斗はそんなクズと付き合うほど
バカな人間じゃねぇ。
お前も分かってるだろ?
暴力は暴力しか生まねぇ。
復讐は復讐しか生まねぇ。
だったらよ、誰かがそれを
終わらせるべきじゃねぇか。」
真山「だから、俺が来たんだろ。
終わらせるべき人間はお前じゃねぇ。」
だから、嫌になる。
真山は本当に俺と似ているから。