諦めるには値しない
昴「俺が喧嘩に固執してたのも
珀斗が女に執着してたのも
真山が過去に縛られてたのも
変わる事を拒絶していたせいなんだ。
でも、俺たちは毎日イライラしてて
くだらねぇ日々に飽き飽きしてて
一生懸命、部活を頑張ってる奴等を
見下して、変わらない自分を
守る事に必死だった。
河東、お前もそうなんだろ?」
河東「説教なんてしてんじゃねぇよ!」
昴「本当は分かってた。
馬鹿みてぇにバスケットボールを
追いかけたあの日々が俺らの中で
一番熱くなれた時だって事。
でも、それはもう過去の話だ。
俺たちはあの頃の俺たちとは違う。
そう思い込む事で何とか俺たちは
生きてたんだ。くだらねぇけどよ
ダセェけど、それが俺たちなりの
過去へのケジメだった。」
河東「だったら何で今
お前はバスケなんてやってんだよ!」
昴「弱虫でヘタレで泣き言しか
言わねぇけど、バスケットを愛してる
諦めの悪いバカが目の前にいたからだ。」
その言葉を聞いた河東は
俺の事を一発殴った。
それを皮切りに河東と豊永と宮内は
俺と真山の事を目一杯殴った。