諦めるには値しない

~昴side~


当然のごとく、俺と真山は
陶太の言葉など受け取らなかった。

殴っていいはずがない。
ここで俺たちが殴ってしまえば
俺たちの守ってきたものが
なくなってしまうから。

昴「なぁ、河東。
俺たちの事アホだと思うだろ?
無様で滑稽で救いようのない
バカだと思うだろ?」

河東「芹沢。どうしてお前は
こんな奴らのためにマジになんだよ!
いいだろ?こんな雑魚どもの
人生がどうなったってよ!」

昴「決まってるじゃねぇか。
こいつらは俺の仲間なんだよ。
くだらねぇ事で笑い合って
くだらねぇ事で喧嘩して
それでも心をぶつけ合ってきた
仲間なんだよ!そんな仲間を
見捨てられる訳ねぇだろ!」
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