諦めるには値しない
~昴side~
仲間の言葉に心動かされたのか
宮内はその拳を収めた。
河東「ふざけんじゃねぇよ!
どいつもこいつもバスケバスケって。
俺らは喧嘩でてっぺんを目指す。
卒業する時、そう誓っただろ?
何とか言えよ!宮内!豊永!珀斗!」
昴「河東、てっぺんっつーのはよ
何も一つじゃねぇんだよ。
喧嘩でのし上がる。
それもまた一つのてっぺんだ。
だがな、そこにいない相手と
戦いたい時はまずはその
フィールドに立たなきゃなんねぇんだ。」
河東「フィールド?」
昴「てめぇが俺たちの事を
恨んでる気持ちはよく分かった。
でも珀斗もそいつらも
俺も真山も喧嘩は辞めたんだ。
バスケでてっぺんを目指す。
それが今の俺たちだ。
俺たちと戦いたいんなら
まずはお前も同じフィールドに立てよ。
待っててやるからよ。
てめぇもここまでのし上がってこい。」