諦めるには値しない

為す術はもうなかった。

いつか、芹沢くんは言っていた。
やった事もやっていない事も
全て自分たちのせいになると。

ようやく僕は思い知った。
でも、だからって芹沢くん達を
責めようとは思わなかった。

だって、芹沢くん達は戦ってくれたから。
僕たちのために戦ってくれたから
それが認められないのなら
芹沢くん達が悪者になるのなら
試合なんてどうだっていい。

棄権になったとしても
コートに立てなかったとしても
僕は今日まで皆と共に
戦えた事に誇りを持ちたい。

連合会「青柳監督がそう言うのであれば‥」

理事長「いいじゃないですか。」

連合会「理事長!どうして‥?」

理事長「うちのバカ息子がまた
皆さんにご迷惑をおかけしてると
聞いて来たんですよ。
でも、どうやらそうでもなさそうだ。」

僕たちのピンチを救ってくれたのは
不動くんの父親だった。
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