諦めるには値しない
昴「相変わらず何も分かってねぇな。
負ける事はダセェ事じゃねぇんだよ。
正々堂々と戦わねぇ事がダセェんだ。
どうせ負けるからなんて言ってる
てめぇらはこのまま一生勝つ事なんて
出来ねぇよ。お前らが何と言おうが
スタメンは変えねぇ。
それでいいよな、不動?」
不動「当たり前ですよ。
俺は芹沢先輩に従います。
でも、いつでも出る準備は
出来てますから。」
昴「ふ。てめぇなら大丈夫だろ。」
高杉「でも、僕は‥」
昴「おい、高杉。てめぇがミスしたって
誰かが点を入れりゃ帳消しになる。
だから、ミスを恐れるな。
てめえの全てでぶつかってけよ!
不動のためを思うのなら
勝ちたいのなら全力を出せ!」
高杉「分かったよ。」
試合開始のホイッスルが鳴る。
いよいよ俺たちは夢への
第一歩を踏み出した。
2クォーターまでは互角の試合だった。
だけど、うちの欠点が出た。
圧倒的に体力のないうちのチームは
3クォーター目で逆転され
4クォーター目のハーフタイムでは
大差をつけられていた。