諦めるには値しない
正門へ向かって歩いてると
グラウンドや体育館からは
様々な声が聞こえてくる。
バカの一つ覚えみたく同じ
掛け声を繰り返しながら
皆が部活に励んでいた。
部活なんてくだらねぇ。
昴のその言葉に安心した。
いや、昴には
そう思ってもらわないと困るんだ。
だって、俺は昴を試したんだから。
いや、違う。昴を信じたんだ。
昴は絶対に俺らとつるむ事を選んでくれる。
そう信じたからこそ、バスケ部に
入部する事を提案したんだから。