諦めるには値しない

珀斗「合コンでもする?」

昴「しねぇよ。」

珀斗「じゃあ、喧嘩とか?」

昴「気分じゃねぇな。」

珀斗「昴は何がしたいんだよ?」

昴「今日は帰って寝るかな。」

珀斗「はいはい、了解!」

昴と正門前で分かれ
俺は意味もなく街に出る。

何かに熱中した事はあるか?
さっきの昴の答えは決まっている。
昴の答えがNOなら必然的に
俺の答えもNOになる。

だって俺たちは知っているから。
あの頃が俺たちにとって、最も
何かに熱中した日々だったんだから。
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