諦めるには値しない

松葉「北山先生から芹沢くんも
入部したって聞いてるけど。」

陶太「彼は名前だけの幽霊部員です。
真面目にやる気のない人に
来られても迷惑なだけですから。」

松葉「随分な扱いね。」

陶太「当然じゃないですか。
芹沢くんは部活なんてくだらないって
そう言ったんですよ?」

松葉先生は呆れた表情を浮かべながら
ため息をついた。

松葉「あなた、本当に何も知らないの?
どうして突然、北山先生が顧問になったのか
どうしてコートが使えるようになったのか
何も疑問に思わなかった?」

陶太「‥どうしてなんですか?」
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