諦めるには値しない
僕は図書室へ向かい一冊の本を取り出す。
‥やっぱり!芹沢くんは‥。
僕は走った。
どうしても確かめたくて。
どうしても知りたくて
人の迷惑なんて考えもせずに
北山先生の元へと走った。
ーガラガラ
陶太「失礼します!」
先生「君!今は会議中なんだ。
出て行きなさい!」
陶太「北山先生に聞きたい事があります。」
北山「‥分かったよ。
少し、出ようか。」
北山先生は興奮気味な僕の肩を
優しく撫で手を引きながら
廊下へとやってきた。
陶太「一つ教えて欲しい事があるんです!
どうして僕たちの顧問に
なってくれたんですか?」
北山先生はため息に似た息を吐き
優しい口調で答えてくれた。