花瓶─狂気の恋─
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「....ねぇ真帆、大丈夫?」
雫との二回目の報告が終わり、麻紀の殺害方法もようやく固まって準備を最近し終わった。
そんな時の昼休み、ご飯を食べながら晶子は心配そうな顔で聞いてきた。
「...そのセリフ何度目?二桁は超えてると思うけど、私は何ともないよ....」
「だって最近一緒に下校出来ないし、朝は馬鹿みたいに早いじゃん。それに顔色だって悪いよ?何かあったの?」
真帆の顔色の悪さは寝不足によるものだった。勿論これも意図的、辛いが悠雅との幸せな未来のためと思い、真帆は辛抱を重ねていた。
「あはは...こんなのただの寝不足だよ。それに....先輩と色々してるし。」
「先輩?写真部の麻紀先輩?よく教室きて真帆の事呼んでくる....」
「うん...」
真帆は元気が無さそうに返事をすると、晶子の顔はより一層暗くなっていく。
あ、ちょっとやり過ぎちゃった....これじゃあ晶子が決行日前に豚とぶつかる....いじめがバレるのは今じゃない。
「...ねぇ晶子、もしかして変な勘違いしてない?」
「....真帆、その人達にいじめられてる?そうだったら私に言ってよ。相談するのは何も恥ずかしくない。報復が怖いなら対策とか考えるし、一人で抱え込むことないよ。」