花瓶─狂気の恋─

倒れている真帆の腹を蹴りあげ、髪を引っ張った。


「お前かクソ女!!一体どこで鶴のスマホ盗んだ!!?」


「わ...私....知らない...バレたら....殺されちゃう...私....死にたくない...」


真帆は震える声でそういった。麻紀は誰が犯人か検討がつかなかった。真帆がやった様には麻紀には見えなかったのだ。


「クソッ!クソッ!じゃあ誰がやったんだよ!あんただろ?あんたが嘘ついてんだろうが!!」


麻紀は真帆から手を離すと何度も真帆の腹を蹴った。泣き声が女子トイレに響き渡る中、麻紀は真帆の腹を蹴るしか無かった。
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