花瓶─狂気の恋─
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真帆が刃物を桃の首から引き抜くと、桃は口からは大量の泡を出した。ブクブクと止まらない事を知らない泡に自分の意識が混じっているのか、桃の痙攣も徐々に収まっていく。
真帆は桃に付いていた頭の身体のロックを外すと、桃は人形のように前に倒れ込んだ。頭からコンクリートに落ちても動く気配は何も無かった。
桃の首に指を優しく置いて数秒そこに意識を集中させる。心臓に送る血液の流れは感じられなかった。鼻の前に手をかざすが、当然息もしていない。
桃は絶命した。
「ぷっ!あはははは!ビビりすぎでしょこの女!本当にバッカみたい!あははははははは!!」
真帆は大声で笑いながら、桃をロックしていた椅子のすぐ後ろで赤い液体を流している蛇口を捻って止めた。
すると、雫がその部屋に入ってきた。雫は桃はの死体の目の前に来ると、桃の顔を小さいデジカメで何枚も写真で撮った。
「雫、あんたの言った通りだね。本当に面白かった〜。癖になりそう!」
「ふふふ、喜んでもらって良かったわ。私も前から見てみたかったやつだし、この子はその才能があった。」
桃の死因はショック死。腕を切られたと思い込まされ、首を切る演技で最後を迎えた。
使っていたのは腕の模型と赤い絵の具で色を変えた水、そして刃物。