花瓶─狂気の恋─
悠雅先輩の為なら殺さないといけないのに...あの中途半端は最後ビクビク痙攣してたよ!
晶子にも分かるよね?好きな人を奪おうとする気持ち悪い女を殺したい....殺さないといけない気持ち!!私は悠雅先輩の為を思って殺してるの!!私と悠雅先輩との幸せな未来のために!私って凄くない!?いや、凄くないか...だって当たり前だよね?それが普通だもんね?」
真帆は晶子との距離を縮め、晶子の両手をギュッと握った。晶子はその行動に身体を跳ねさせ、狂った目をしていた真帆に圧倒されていた。
「晶子、私達は友達...親友でしょ?晶子に私の理解者になってもらいたい、悠雅先輩との恋を応援してもらいたいの。」
晶子は真帆の異常さに思わず目を逸らしたくなった。真帆のイメージは何にも無関心でクール、恋という心躍る展開に心の底から楽しんでいるとばかり思っていた。
だが、真帆には内に秘められた気持ちがあり、それがあまりにも黒く深いものだった。
その事にいち早く気付けなかった晶子は後悔していた。
「真帆....好きな人の為に頑張るって気持ちはよく分かる。泰河君と付き合う為に色々アピールしてたし、なにかしてあげたいって気持ちは付き合ってからでもなる。」
「そうだよね〜。やっぱり晶子は分かってくれると思った!やっぱり私達親友だね!」