花瓶─狂気の恋─
「好きだからです。好きだから調べたくなる。先輩の事をもっと知りたい。もっと隅々まで....隠された思いや性格をもっと知りたい。もしかしたら私の知らないことがまだあるかも知れないのでこれから教えてくださいね?先輩のことは全て私が受け入れる。私が受け入れなければならない。だってこんなにも好きなんですもん。私以外は考えられない。先輩は私のモノで私は先輩のモノ。そうですよね?」
真帆はどんどん息を荒らげ、自分の唇が悠雅の唇と重なりそうな所まで近付いていた。だがすんでのところで真帆は悠雅から離れた。その事に悠雅は心の底から安堵した。
い、イカれてる...本当に....本当に彼女は僕の知っていた真帆ちゃんなのか?常識がしっかりしてて、話しかけやすい後輩の真帆ちゃんは一体どこに...いや、そもそもそれが偽の姿....
新しく、そしてあまりにも度が過ぎてる情報のせいで悠雅の頭はぐっちゃぐちゃ、とてもじゃないが情報整理が出来なかった。
真帆は嬉しそうにしながら口に人差し指を当てていた。
「んふふ〜。キスはまた後でしましょ?これからラブラブになるんですからそこまでお預け。さぁ、さっさと始めましょうか!これ以上時間かけてると先輩とのイチャイチャタイムが減っちゃうので!」