花瓶─狂気の恋─
「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!!」
ヤメロ!ヤメロ!ヤメロ!ヤメロ!ヤメロ。ヤメロ。ヤメロ。ヤメロ、ヤメロ、ヤメロ、、ヤメロ、、、ヤメロ...ヤメ....ロ...
『"あァ!だイすきデス!ゆうガせんパイ!!!!"』
真帆と雫の声が合わさった瞬間、真帆は落としていた包丁を拾い上げて、躊躇なく喉に突き刺した。
口から血が溢れ、激痛と苦しさで真帆が満たされていく。身体が痙攣し、意識がどんどんと遠のいていく。
真帆は力が無くなり、ドサッと倒れ込む。ぼやける視界の先には悠雅の姿があった。
今にも起きそうな綺麗な顔の悠雅を見て、真帆は今ある力を振り絞って悠雅の元へ近付いた。
「悠雅...ぜんぱい"....だいずぎです...これがらも"....いっじょに...いまじょうね〜...ずっと....」
真帆は悠雅の顔に近付き、お互いの唇を合わせようとした。
だが、あとほんの僅かの所で真帆の意識がプツリと途絶えた。悠雅とキスすることすら出来ず、真帆は深い闇の底へと落ちていった。