花瓶─狂気の恋─
部活動で黙々と作業している真剣な表情、撮れた写真を嬉しそうに見ていた顔、友達と楽しそうに話している笑顔、体育で疲れ果てている姿。色んな悠雅を真帆は写真に収めていた。
真帆は色んな悠雅が写る写真を見てとろけていた。そのとろけている頭の中でふと思った。
どれも嬉しそうな先輩ばっかだなぁ〜。
...そろそろ悲しんでる先輩を見たいなぁ〜。
あのクソ女が消えて先輩が悲しむのは癪だけど、利用させてもらうよ。先輩に近付くために...
真帆は悠雅が写っている写真に包まれながら、眠りについた。
....あとは"あの日"に実行するだけ。