花瓶─狂気の恋─
「はぁ...はぁ....あんた何者?どうしたいわけ?もしかして警察の人?」
「いやいや、そんなんじゃないんだけどさ...質問に答えてくれる?あなた....なんであの子を殺したの?」
「!あんた...どこから」
「いいから答えなさいよ。さっき以上の痛みを味わいたい?」
「....あいつは、私の運命の人に色目使ってたクソ野郎よ!幼馴染ってのをいい事に近寄ってたから排除しただけ。」
「ふ〜ん。そっかそっか〜。」
この女性の狙いが全く分からない真帆は不気味さを覚えた。
「あ、あんた何者よ!今度はこっちの質問に答えてよ!」
「...ちょっと黙ってもらえないかしら?今主導権握ってるのは私よ?」
女性はさっきの痛みを更に真帆に与えた。真帆は歯を食いしばった。そこで真帆は決意する。
主導権を握りたがるなんて....そんなの全部の情報を洗いざらい吐かせるため...やっぱり警官!私を自白させるための行為!
....なら、やるしかない!私は絶対に捕まるわけにはいかない!
「んッ!...んぎいいいいいいいッ!!」
真帆はあろうことか、激痛に逆らってまでも女性を振り払おうとした。
「ちょ、ちょっとあなた?そんな事したら神経が」