彼氏が最近かまってくれないので、彼女反撃を開始します
素早く学校の支度を済ませ、家を出た。

「あ、美也子！おはよう！」

外には美也子が王子様のように、既に自転車に跨って待ってくれていた。
私も自転車を持ってきて、いつも通り人の少ない道を進んでいく。
すると、美也子があの話題に触れてきた。

「それで、今の反撃に対するお気持ちはいかがかな？」

「バッチリ！反撃する気満々！」

「よろしい！」

美也子は親指を立ててグッドと見せてきたので、私も真似する。
その際に自転車のバランスを若干崩したのは秘密にしておこう。

「あんたは智樹にベッタリすぎなのよ。何にしてもあんたから行くから向こうからしたら当たり前になってきてる」

「うえ！？そうなの！」

グッドの次はお叱りのお言葉。
それより、私は気付かぬうちにベッタリしていたのか...ちょっと反省。

「まぁ、これから朝部で顔合わすんだし、そこから昨日言ったことちゃんと実行しなよ」

「努力はします」

努力だから?絶対ではないから?
あれこれ会話をしているうちに、無駄に坂の高い学校に到着した。
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