彼氏が最近かまってくれないので、彼女反撃を開始します
部室を覗くと、昨日とは真逆で私達以外の全員が既に集まっていた。

「おはよう。今日は遅いね2人とも」

菜々子は珍しそうに言うと、いつものお美しい笑顔を向けてくれた。

あぁ、惚れてまうやろ。

癒されている最中に関わらず、美也子が「ねぇ、ちょっと聞いてほしいことがある」と切り出してきた。
皆は着替えている最中だったが、手を止めて彼女と私を囲むようにして集まってくれた。

「これはここだけの話なんだけどさ、ちょっと皆に協力して欲しいことがあってね」

「協力?どんなですか?」

瑠璃の言葉に皆は、うんうんと揃えて頷く。
美也子はニタリと気持ち悪い笑みをすると、後ろから私の両肩を掴み、グッと前に押してきた。

「ちょっくら、この子の恋愛事情の協力をね?」

「「え?」」

わ〜、驚くほど皆目が大きく開かれてますね〜。

その後、美也子がわかりやすいように皆に説明してくれた。
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