彼氏が最近かまってくれないので、彼女反撃を開始します
「はぁ...。
そこの自販機でジュース奢る、だから元気だしてよ」

ちょっとしたお詫びということでジュースを奢ることにした。

これで、多少は元気ぐらい出るでしょう。

扉から体を離れさせ、校舎の壁に寄せられている無駄に光が眩しい自動販売機に向かおうと、足を2.3歩進めた時だ。

ガシッ...。

後ろから、手首を掴まれた。
背後を見ると、やはり智樹が私の手首を掴んでいるようだった。
どうしたのだろうと頭を傾けていると、突然私のカバンを奪い、手首を掴んだまま己の道を歩み始めたのだ。

「ちょ、とも_!?」

掴まれている手を引き剥がそうとすると「ジュースなんかいらねぇ」と言われた。

私の優しさを拒否された!ちょっと辛いな...。
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