彼氏が最近かまってくれないので、彼女反撃を開始します
普段は自分から話を切り出さない菜々子が「因みに」と喋り出す。

「ふ、2人はいつからお付き合いを?」

私と智樹が付き合った日、それは確か桜がめっちゃ咲き乱れてた時期だったから。

「あ!中学の卒業式だ!」

「"あ!"って何、まさかとは思うけど忘れてたとかは無いよね」

「やだな~そんなわけないじゃん菜々子!」

菜々子の背中をどんどんと叩き、なんとか誤魔化す。
実際、忘れかけていたことは内緒にしておこう。
< 58 / 108 >

この作品をシェア

pagetop