先輩の隣は私がいい。
ぜひ!と私が言うと、喜んで、と一ノ瀬先輩は私より嬉しそうな顔で笑った。


「……先輩って、すごい人だったんですね。」

「別に、そんなことないでしょ。」

「正直、ほんとにびっくりしました。景色が違って見えたんですよ、先輩の写真だと。」


私が言うと、先輩は珍しく私から目をそらして

ありがと、とだけ呟いた。
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