片想いの花
そこより暫くして 嘔吐中枢花被性疾患 、通称、花吐き病 と名付けられし奇病は日本全国で流行しき。


人が吐きし花に直接的に触ると感染し、片想ひをしたる間はまるで自分の心情を表したるかの様なる花言葉の花を吐く。


両想ひに成れば花を吐くは無くなるが、成れざらば花を吐き続ける。



さて何時かは衰弱死す。



治療法は両想ひに成る以外分かっておらず、白銀の百合を吐きせば完治となる。
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