片想いの花
コースも学年も違う私たちが話したりする機会なんて、体育祭か文化祭かデザイン科の卒業制作発表会くらいしかない。
たまたま去年の文化祭で毎年恒例のデザイン科の制作物展示の係を一緒にやることになって、その時はよく話をしたくらいで今では軽く挨拶をする程度の仲だ。
そんなんだし、これが恋ごころなのかも分からないし、実咲には「好きじゃない」と言い張っているが、なんとなく自分でもわかっている。
でもその理由は私にもわからない。それに、その想いを認めてしまったら止まらなくなりそうで怖い。
実咲曰く「意識してないと思うけど住田先輩を見てる時の花菜の目がとっても優しい」らしい。
そんなのただ単に実咲の感覚なだけだし、恋をしている証拠になんてならない。 と、言われてしまえばそれまでだけど親友が言うのだからそうなのだろう。
たまたま去年の文化祭で毎年恒例のデザイン科の制作物展示の係を一緒にやることになって、その時はよく話をしたくらいで今では軽く挨拶をする程度の仲だ。
そんなんだし、これが恋ごころなのかも分からないし、実咲には「好きじゃない」と言い張っているが、なんとなく自分でもわかっている。
でもその理由は私にもわからない。それに、その想いを認めてしまったら止まらなくなりそうで怖い。
実咲曰く「意識してないと思うけど住田先輩を見てる時の花菜の目がとっても優しい」らしい。
そんなのただ単に実咲の感覚なだけだし、恋をしている証拠になんてならない。 と、言われてしまえばそれまでだけど親友が言うのだからそうなのだろう。