運転手はボクだ
「私も…近くで」
「も゙う…社長はこっちです。離れててください。…毎日、俺に内緒で、会いに行ってたんでしょ?
二人に…三人にしてやってください。コーヒー、入れますから」
「ん。解ってるよ。言ってみただけだ」
「解ってますけどね。今後…盗み見なんか、しないでくださいよ。至近距離でなんて絶体駄目ですよ」
…。
「社長」
「ん。ああ、しないしない」
…どうだか。…恵未も恵未で、うちの奥さんは、こういう時のモノは、あまり気にしないところがあるからな。母性が強く働くから。…はぁ。
「母さん…」
「ん?」
「おっぱ、……母乳って、千恵、美味しいの?」
自分が赤ちゃんだったら、こんな風だったんだって、色々思ったのよね。
「んー、どうかな。赤ちゃんの時ってね、まだ味覚がはっきりしてないみたいよ?暫くは、これだけが、赤ちゃんのご飯でしょ?だから…不味くても飲むしかないわね」
「え゙?」
不味いの?…。牛…乳とは似てないのか……?
「大丈夫。我慢して飲んでる訳じゃないわよ。ん…、もういいのかな。…いいの?…よしよし。ごちそうさまね…」
自分で飲むの、止めちゃうんだ…。あげようとしても飲まない。…。
抱っこし直して背中を優しく叩いてる…。
「…こうしてね、ゲップをさせるのよ。飲む時に一緒に空気も飲んでるから。そのまま寝かしちゃったら、おっぱいをね、戻してしまう事があるからよ…」
ゲッて、小さいゲップの音がした。
「あ、した。今の、そうだよね」
「うん。よしよし…。もう大丈夫みたいね」
母さんは千恵を寝かせると、服の前を直した。…。
「千歳。来て」
「何?」
「抱っこ、するから」
「え、何…いいよ…」
「いいから」
母さんの膝の上に座らされた。
「フフ、重いー」
「当たり前だよ…ぁ」
横抱きみたいにされて、ギュッと抱きしめられた。…母さん。俺、小さい俺じゃないのに。顔…凄く近いし。わっ。む、胸に押し付けられ…て、…凄く柔らかくて…甘い匂いがする…。
「…何となく、解る?これが、おっぱいの匂い…」
「う、うん。…千恵と同じ匂いだ」
甘いような、何とも言えない匂い…。小さかった時の俺が知らなかった匂いだ。…母さん、だから。
「そう」
「母さん、もう…」
「恥ずかしい?フフ。もうちょっとだけ。こんな風にね…ミルクを飲ませて、お父さんも、千歳を抱いてたと思う。お母さんの先輩ね。
毎日、一日何度もよね。凄いよね、ミルクだから、ひと手間かけなきゃいけないし、片付けだって」
「…うん」
「なんて言ってるんだ。鮫島…。あれ、大丈夫か?千歳、我慢が利くかな…」
「…社長、何言って…。親子ですから。もうそういうのは大丈夫なんです」
「そうは言っても、千歳は思春期だ。物理的なモノが、な…」
…。
「も゙う…社長はこっちです。離れててください。…毎日、俺に内緒で、会いに行ってたんでしょ?
二人に…三人にしてやってください。コーヒー、入れますから」
「ん。解ってるよ。言ってみただけだ」
「解ってますけどね。今後…盗み見なんか、しないでくださいよ。至近距離でなんて絶体駄目ですよ」
…。
「社長」
「ん。ああ、しないしない」
…どうだか。…恵未も恵未で、うちの奥さんは、こういう時のモノは、あまり気にしないところがあるからな。母性が強く働くから。…はぁ。
「母さん…」
「ん?」
「おっぱ、……母乳って、千恵、美味しいの?」
自分が赤ちゃんだったら、こんな風だったんだって、色々思ったのよね。
「んー、どうかな。赤ちゃんの時ってね、まだ味覚がはっきりしてないみたいよ?暫くは、これだけが、赤ちゃんのご飯でしょ?だから…不味くても飲むしかないわね」
「え゙?」
不味いの?…。牛…乳とは似てないのか……?
「大丈夫。我慢して飲んでる訳じゃないわよ。ん…、もういいのかな。…いいの?…よしよし。ごちそうさまね…」
自分で飲むの、止めちゃうんだ…。あげようとしても飲まない。…。
抱っこし直して背中を優しく叩いてる…。
「…こうしてね、ゲップをさせるのよ。飲む時に一緒に空気も飲んでるから。そのまま寝かしちゃったら、おっぱいをね、戻してしまう事があるからよ…」
ゲッて、小さいゲップの音がした。
「あ、した。今の、そうだよね」
「うん。よしよし…。もう大丈夫みたいね」
母さんは千恵を寝かせると、服の前を直した。…。
「千歳。来て」
「何?」
「抱っこ、するから」
「え、何…いいよ…」
「いいから」
母さんの膝の上に座らされた。
「フフ、重いー」
「当たり前だよ…ぁ」
横抱きみたいにされて、ギュッと抱きしめられた。…母さん。俺、小さい俺じゃないのに。顔…凄く近いし。わっ。む、胸に押し付けられ…て、…凄く柔らかくて…甘い匂いがする…。
「…何となく、解る?これが、おっぱいの匂い…」
「う、うん。…千恵と同じ匂いだ」
甘いような、何とも言えない匂い…。小さかった時の俺が知らなかった匂いだ。…母さん、だから。
「そう」
「母さん、もう…」
「恥ずかしい?フフ。もうちょっとだけ。こんな風にね…ミルクを飲ませて、お父さんも、千歳を抱いてたと思う。お母さんの先輩ね。
毎日、一日何度もよね。凄いよね、ミルクだから、ひと手間かけなきゃいけないし、片付けだって」
「…うん」
「なんて言ってるんだ。鮫島…。あれ、大丈夫か?千歳、我慢が利くかな…」
「…社長、何言って…。親子ですから。もうそういうのは大丈夫なんです」
「そうは言っても、千歳は思春期だ。物理的なモノが、な…」
…。