君と出会って
約10分後、私は駅に着いた。



−ピロリンッ♪


メールが来た!!多分、啓斗からだ。



『おはよ(^0^)/今ドコ?』


やっぱり♪♪


『北口だよ〜☆』



−ピロリンッ♪


『スグ行くね!!』



はぁ〜…何かドキドキする!!"恋"ってィィな♪



−2〜3分後−


「まなぁ〜〜。」


「ちょっ…ちょっと!!そんな大声で呼ばないでよ…」


「何で?別にィィじゃん。行こー」


そう言って啓斗は、私の手を握った。

しかも走り出した!!


「早いぃ〜!!何で急ぐのぉ〜!!」



「だって、黒板に書くんだろ〜??」


あっ…そっか。"復讐"するんだった!!そぅ思ったと、同時に昨日お兄ちゃんに言われた事を思い出した…



"絵麻って奴が言いに来た"


何か無性に腹が立ってきた。せっかく、仲良くなり始めたのに…



「だよね!!!じゃあ早く行こ!!」



そして電車に乗り、舞川高校へ行った。



−学校−


「おはよー。って、さすがに誰も居ね〜よな…」



今の時刻は、7:45。みんなは、だいたい8:15位に来る。



「…じゃあ書くか!!」


啓斗は、勢いよくチョークを持ち、ドデカく書きはじめた。




"神谷絵麻の祖父は…『ヤクザ』だった!!!"


と。


「…派手だね。」


なんと使ったチョークの色は…白、ピンク、青、緑、紫、茶…計6色。

学校にあったチョークを全部使ったとなれば…
かなり"派手"。見ない人なんて居ないと思う。


「うん。つかバレる前に教室出るぞ!!」


「うん!!!」


そう。バレるのも時間の問題…ならば隠れるしかない!!今は、7:56。


私達は、猛ダッシュして駅まで戻った。
"あと、9分" で15分。

「…さて。そろそろ行こっか?あと、4組に着いたら、普通にしてろよ?不自然な行動すんな?」




「…ぅん。頑張るね!!行こ!!」


私は、何かが吹っ切れたように返事した。


「じゃ、行こ。」
< 13 / 67 >

この作品をシェア

pagetop