君と出会って
実は、マネージャーになったアノ日から…
啓斗は、あまり話してくれない。



「…わ…たしっ…わ…っかれ…たく…ない!!」



「…大丈夫だって。」


歩は、優しく抱きしめてくれた。


歩がつぶれそうになった私を救ってくれたんだ…



「…なぁ。辛くなったら俺んとこ来いよ?」


抱きしめたまま言ってくれた。



「大丈夫…頑張る。」


「…そっか。啓斗は、あぁ見えても優しいから。多分、話したいと思ってるよ!!」


「ありがとぉ…」


歩は、うなずいて頭を撫でてくれた。



「…!!どーしたの?!まな?」


「…あーちゃん。何でもナイよ。」


「何でもなくないでしょ?…只木くん、ありがとね。」


「…大丈夫だって。」


「俺は、何もしてねーよ♪」


「…嘘つき。本当は、嬉しかったよ?抱きしめてくれたこと。」


「…ばーか。好きだからだろ?」


「二人を見てると、落ち着くな…あたし。まな?ムリしないでね。」



「…ムリなんかしないよ(笑)」


「とりあえず、メールとかしてみなよ?俺らが付いててやるから。」


「…ぅん。」


私は、あえて電話にした


−プルルルッ…


(もしもし?)

「…啓斗?私、今日話があるの。」

(…知ってる。ずっと待ってた。)

「…ありがと。好き。」

(…俺も。愛してる。)

「じゃあまたね?」

(…ぅん。またな!!)


−ツーツーツーツー…


私は、嬉しくて泣き崩れた。


でも歩とあーちゃんに抱きしめられた。


「…みんな。ありがと」


「…全然ィィから♪」
「…親友でしょ☆☆」


二人共…本当に







『ありがとう。』
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