君と出会って
第2章 様々なトラブル
−数日後−

私達は、毎日2人で学校に通っていた。

でも、毎回のように感じる嫌な視線…



「ご機嫌よう。啓斗様、こちらの方と一緒に行動して楽しいの?」


嫌な視線の主。ソレは、この前の大富豪お嬢様…


「はぁ?俺が今、まなと登校してるの嫌そうに見えるワケ?」


「…ちッ…。見えませんわね。私の失礼な発言をお許しくださいませ。」

「…はぃはぃ。」

さっき舌打ちした?
お嬢様のくせに態度デカイなぁ…


「ねぇ、け−…『まな早く行こっか?』


私の声は、啓斗の声によって揉み消された…


「ぅん…」



『後で覚えてらっしゃいよね。笹川まな!』


怖ッ…!!!
何されるんだろ…


『受けて立つ!!私をなめない方が身のためカモね。』


やばー!!!勢い余って言っちゃった……


『あら?案外、頼もしい方なのねぇ?フフっ…』


『と…とりあえず!!私は、ともかく。…啓斗に、手出さないでよね!』



「頼もしいね。まなってソーユー性格だった?」


「……ぅん。まぁ…」


−気付いたら、大富豪お嬢様は、居なくなってた。



−放課後−

「帰ろーぜ?って、まな
居ねー…さっきまで居たはずなのに。」


「あっ!!居た居た!オイ高倉。笹川が…屋上に連れてかれた…」


「……はぁ?!?!」



−その頃−


「……笹川まなサン?あなたねー調子のんじゃないのよ!!」


「はぁ…。」


「"はぁ"とは、何よ?!私に不満でもアル??」


「…大アリよ。あんたね、人の彼氏に付きまとって!!何様のつもり?」



「ふんっ。口答えすると痛い目見るよ?」



−ガチャッ


「やめろよ!!俺のまなイジメんな!!」


「イジメてなんかねーし。ウチに口答えすっとな!ィィ事ねーよ?」


……はぁ!?いきなり態度いつもよりデカくなったよね?…


「何で、いつものお嬢様言葉つかってないの?」


「知らなかったんだ?ウチ、じいちゃんがヤクザだから。」


「…ヤクザ?」


まさか…そんなハズは…
< 6 / 67 >

この作品をシェア

pagetop