君と出会って
それから数時間、
また寝ていた。


「う〜〜ん…あぁよく寝た☆」


私は、スウェットに着替えて下に降りた。


−ガチャッ

「あれ?ママ帰ってたの?お帰り。」


「ただいま。随分と爆睡したわね(笑)」


「エヘッ。まぁねー☆」


とりあえず、ソファーに座りテレビをつけた。


−ドタドタドタッ!!


「まな居る!?ちょっと来て!!」


「分かった。行くよ。」


訳も分からず、お兄ちゃんの所へ行くと…


「まな!!お前"男"出来たの?!…」


「うん♪何で知ってんの?」


「何で知ってるかなんて兄ちゃんだからだよ!」


「…ふーん。」

実は、お兄ちゃんは…妹である私にゾッコンなのです(汗)


「それより!…まさか抱かれてないだろーな?」


やばッ!!①番、痛いとこつかれたぁ〜!!


「…へッ!?ま、まさかー…ないない…」


「…お前…だ…抱かれたな?…」


…もうおしまいだ…バレた…


「…ゴメン…お願いだから家族に言わないで…」


「ヤダって言ったら?…あと、俺が知ってるのは
"絵麻"って奴が言いに来たから。」


はっ??何で?確かにまだライバルだけど…
そんな嫌がらせアリ?…


「…そんな…」


私は、お兄ちゃんに知られてしまったことで、頭が真っ白になった。


「…もし。知られたくなかったら…俺に"キス"しろ…」


ぇ…え"ぇ〜!!!何で〜何でそーなるー!!


「嫌なの?…俺、お前に先越されるとかマジありえない。」


「…え?何が?」


「お前は、俺以外の"男"とつるむなよ!!」


あのー…話がかみあってませんが?


「…あの〜、何ですかソレ?…それと、キスさえすれば言わないんでしょ?」


「…してくれんの?」


そりゃーね…嫌なハズないですよ?だって、超イケメンだし?優しいし?
まぁ…"兄弟"として!!だけど。


「ィィよ?目、つぶって?」


私は、真顔で言った。
< 9 / 67 >

この作品をシェア

pagetop