four seasons〜僕らの日々〜
「あっ!そうだ!美桜、翔くんと二人でお参り行きなよ〜。私は友達呼んで行くからさ」
ニヤニヤしながらお姉ちゃんが言う。美桜が顔をさらに赤くして何か言いかける。しかしお姉ちゃんは足早に去っていった。
「……えっと……」
美桜が翔を見つめる。翔は辞典で調べたことを思い出しながら、手を動かした。両手の人差し指を伸ばし、手首をひねって真ん中に持ってくる。そして、すぼめた両手をパッと開きながら上げた。美桜が驚いた顔で翔を見つめる。
「明けましておめでとう」
少し照れながら、翔は言った。美桜も翔と同じ手話をする。
「明けましておめでとう!」
そのあとに美桜は、両手を下向きにして体の前におき、少し下げてから、左手を丸め、右手の人差し指にトンとあてた。そして右手のこぶしを鼻につけ、前に下げながら手を開いた。
「最後のはわかった。『よろしくお願いします』だろ?」
「うん。そうだよ」
美桜は微笑みながら言った。
「正解は『今年もよろしくお願いします』だよ」
翔の胸が嬉しさでいっぱいになる。翔もうつむきながら、小さく「俺の方こそ、よろしくお願いします」と呟いた。
「せっかくだし、行くか?」
ニヤニヤしながらお姉ちゃんが言う。美桜が顔をさらに赤くして何か言いかける。しかしお姉ちゃんは足早に去っていった。
「……えっと……」
美桜が翔を見つめる。翔は辞典で調べたことを思い出しながら、手を動かした。両手の人差し指を伸ばし、手首をひねって真ん中に持ってくる。そして、すぼめた両手をパッと開きながら上げた。美桜が驚いた顔で翔を見つめる。
「明けましておめでとう」
少し照れながら、翔は言った。美桜も翔と同じ手話をする。
「明けましておめでとう!」
そのあとに美桜は、両手を下向きにして体の前におき、少し下げてから、左手を丸め、右手の人差し指にトンとあてた。そして右手のこぶしを鼻につけ、前に下げながら手を開いた。
「最後のはわかった。『よろしくお願いします』だろ?」
「うん。そうだよ」
美桜は微笑みながら言った。
「正解は『今年もよろしくお願いします』だよ」
翔の胸が嬉しさでいっぱいになる。翔もうつむきながら、小さく「俺の方こそ、よろしくお願いします」と呟いた。
「せっかくだし、行くか?」