four seasons〜僕らの日々〜
私のせいで、また美桜が傷ついてしまった……。
そう思うと、松井くんに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。松井くんは美桜を真っ直ぐに想っているから。
鎖が解けても、誰かが傷つくことに変わりはなかった。美桜と蓮は幸せに笑っていると私は思った。でも、鎖の先には何もなかった。
鎖の先は、蓮が自分で歩んでいかなければならない。私は緊張を抑え、蓮に久しぶりに話しかけた。
「蓮、話があるの。ちょっといい?」
蓮は気まずそうな顔で首を縦に振った。話を聞いてくれることに、少し安心する。
旧校舎の音楽室のドアを開ける。使われていないピアノの存在が少し虚しい。
それは蓮も感じたようでピアノから目をそらした。
「……あのね、どうしても言わなきゃいけないことがあるんだ」
蓮の目を向き、私は真面目な表情で話し始めた。蓮は黙って私を見つめる。
「蓮、もうあなたは自由なんだよ。だから…自分の好きな道を歩いてほしい」
蓮は驚いた顔を見せた。私は続ける。
「私はもう大丈夫。もう平気。だから、美桜とやり直して!歌も作って!……好きなんでしょ?作詞作曲も美桜のことも!」
蓮は顔をそらし、うつむく。私は蓮の腕を掴んだ。
「美桜は蓮の歌が好きなんだよ!蓮のことを必要としてる。だから……」
「でも僕のことを、もう美桜ちゃんは見てくれない。だってあんなひどいことを言ったんだ。きっと嫌われてる」
蓮が、自分の腕を掴む私の手を解こうと、手を重ねる。私は腕を掴む手に力を入れた。
そう思うと、松井くんに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。松井くんは美桜を真っ直ぐに想っているから。
鎖が解けても、誰かが傷つくことに変わりはなかった。美桜と蓮は幸せに笑っていると私は思った。でも、鎖の先には何もなかった。
鎖の先は、蓮が自分で歩んでいかなければならない。私は緊張を抑え、蓮に久しぶりに話しかけた。
「蓮、話があるの。ちょっといい?」
蓮は気まずそうな顔で首を縦に振った。話を聞いてくれることに、少し安心する。
旧校舎の音楽室のドアを開ける。使われていないピアノの存在が少し虚しい。
それは蓮も感じたようでピアノから目をそらした。
「……あのね、どうしても言わなきゃいけないことがあるんだ」
蓮の目を向き、私は真面目な表情で話し始めた。蓮は黙って私を見つめる。
「蓮、もうあなたは自由なんだよ。だから…自分の好きな道を歩いてほしい」
蓮は驚いた顔を見せた。私は続ける。
「私はもう大丈夫。もう平気。だから、美桜とやり直して!歌も作って!……好きなんでしょ?作詞作曲も美桜のことも!」
蓮は顔をそらし、うつむく。私は蓮の腕を掴んだ。
「美桜は蓮の歌が好きなんだよ!蓮のことを必要としてる。だから……」
「でも僕のことを、もう美桜ちゃんは見てくれない。だってあんなひどいことを言ったんだ。きっと嫌われてる」
蓮が、自分の腕を掴む私の手を解こうと、手を重ねる。私は腕を掴む手に力を入れた。