four seasons〜僕らの日々〜

告白〜ずっと好きでした〜

三月二日は三年生の卒業式があった。

三年生がいなくなると、学校の雰囲気も少し変わった気がする。賑やかさが少し消えた気がして、美桜は寂しかった。

「私たちも四月から二年生だね〜」

休み時間、窓の外を見つめる美桜に椿が話しかける。窓の外から見える桜の木にはピンク色の蕾が少しずつ膨らんでいた。いつあのきれいな花が見えるんだろう？美桜は満開の桜を想像した。

「二年生になったら、修学旅行があるね！」

「沖縄でしょ？楽しみだよね〜」

そんなことを話していると、椿がニヤニヤ笑いながら言った。

「それまでに蓮と両想いになりなよ〜。修学旅行の時、一緒にデートすればいいじゃん！」

突然そんなことを言われ、美桜の顔は真っ赤になった。

「そ、そんなこと急に言わないでよ！」

きれいな青い海が輝くビーチを並んで歩く姿、おいしい食べ物を一緒に食べる姿、買い物をしたり遊んだりする姿……。蓮と作りたい思い出がたくさん頭の中であふれる。