four seasons〜僕らの日々〜
蓮の笑顔を思い出し、美桜が顔を赤くしていると、「美桜ちゃん、椿ちゃん」と優しく声をかけられた。その声に美桜の胸が高鳴る。

「噂をすれば…だね」

椿がニヤニヤしながら言う。美桜はますます顔を赤くしながら首を横に振った。

「えっ?どうしたの?」

蓮が美桜の顔を覗き込む。

「熱?」

蓮は心配そうな顔をしながら、美桜のおでこに触れた。

「う〜ん…。熱はないみたいだけど……」

美桜の顔がさらに赤くなる。ドキドキしすぎて心臓が壊れないかと美桜は心配になった。

蓮の顔も少しずつ赤くなっていく。その様子を見て椿が少し羨ましげな表情をした。

「れ、蓮くん……」

ドキドキしすぎて苦しくなってきた美桜は、蓮を真っ赤な顔で見つめた。

「あっ!ご、ごめん!」

蓮は慌てて手を離す。蓮の触れた場所が他の部分よりも熱い。

「それで、どうしたの?」

椿が蓮に声をかける。蓮は真っ赤な顔のまま言った。
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