four seasons〜僕らの日々〜
「うん!平気だよ。楽しい!」

美桜がそう言うと、蓮は「じゃあ、絶叫マシンを乗ろうよ」と言い、歩き出す。

「勢いよく落ちたりする感じが好き!」

「わかる!スピードが速いと楽しいよね」

そんな話をしながら、二人は乗り物を楽しんだ。

絶叫マシンだけでなく、コーヒーカップやメリーゴーランドなども乗った。夢のような楽しい時間はあっという間に過ぎていく。

気がつけばもうお昼だった。

「ご飯、食べよっか」

蓮がマップを広げ、お店を探す。

「ちょっと待っててもらってもいい?トイレ、行きたいんだけど……」

美桜がそう言うと、蓮は「わかった」と言い笑う。美桜は安心した。

「早く戻ってくるから」

「うん」

美桜は急いでトイレへと向かう。トイレがある場所は少し遠い。

美桜の手に、まだ蓮の手の感触や温もりがある。ここは初めて来る場所なので、離れるのは少し不安だった。しかしこの温もりがあれば、蓮がそばにいてくれているかのように感じて、安心することができた。
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