four seasons〜僕らの日々〜
夏〜夢花火・恋花火〜
「できた!」

「本当?じゃあ聴かせて」

「うん!」

男の子はピアノを弾きながら歌う。途中で間違えても歌い続けた。そして、曲が終わる。

「どうだった?」

男の子がドキドキしながら訊ねる。

星が輝く丘で、少年もドキドキした。初めて男の子が作った歌だからだ。

「とってもステキ!初めて作ったとは思えないよ」

「本当!?やった〜!」

男の子が喜ぶと、夜空に花火が上がった。花火の光が少年を照らす。

花火はしばらく上がり続けた。赤や黄色などが夜空を彩っていく。

「……きれいだな」

少年は呟いた。
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