four seasons〜僕らの日々〜
少年はその表情を見て、宮野さんは何かを隠しているかもしれない、と何度も思った。

しかし、男の子はのん気に作詞作曲をする時に使うノートとにらめっこをしている。

「ねえ、宮野さん寂しそうだったよ。話を聞いてあげなくていいの?」

少年は問いかけるが、男の子は何も言わなかった。

一週間ほどがたったある日のこと。男の子は学校でノートを広げていた。

「だめだ……。何も思いつかないや」

いい言葉が思いつかずため息をつくと、男の子の友達が「何してるんだよ」とノートをのぞき込んできた。

「何これ?」

男の子は興味を持ってくれたことがとても嬉しくて、目を輝かせながら話した。

「僕は作詞作曲が好きなんだ。これは作詞作曲をする時に使うノートだよ」

すると、その友達はゲラゲラと笑いだした。
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