four seasons〜僕らの日々〜
「えっ?何で笑ってるの?」

「だって、普通そんなもんを趣味にするやついる?ゲームとかスポーツとかだろ!根暗じゃねえか!」

男の子は苦しくなってノートを持って教室を飛び出した。

「ひどい……。ひどい……」

走りながら男の子は呟く。目から涙があふれていった。

「ちょっと待って!まだお昼休みだよ。五限目と六限目があるんだよ!」

少年は叫ぶが、男の子は靴を履き替え、学校を出てしまった。

心の景色は 変わっていた。

空から星が消えて、真っ暗になっていた。少年が着ていた着物もボロボロになっている。

「宮野さん……。宮野さん……!」

男の子が呟くと、空に星が一つ現れた。『希望』だ。
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