幸セ。
次の日、私は学校へ行った。
教室に入ると、昨日の3人が私の所へ来る。
「おはよう!宮村さん!今日来れたんだね!」
どこかで聞いたようなセリフ。
「あ、ひよりって呼んでいいかな?私の事はあいでいいよ」
「俺も俺も!かいとでいいよ」
「あきらって呼んで」
――名前ぐらいは、いいよね。
「わかった、そう呼ぶね」

*

その日からその3人は私が学校に行く日は絶対に輪の中に入れてくれた。
私もその輪の中にいるのが心地よかったんだ。
3人といると、すごく楽しくて笑顔が耐えなくて。落ち着く。
あの時みたいにはならない。させない。
そう思えてくる。

私は前みたいに別れが来るんじゃないかと恐怖に怯えながら高校生活を送った。

*

*

時は流れ、1年がすぎ私達は2年生になった。
あいとかいととあきらとはさらに仲良くなっていた。
そしてどういうわけかまたクラスが同じになった。
「いやー、今年も4人で同じクラスでわいわいできるとは…運命だねぇ」
「そうだね。今年もみんなでぱーっと弾けますか!」
この3人といると、体も自然に元気になる。
何だってできそうに思えてくる。
私が体調悪い時は一緒にいてくれるし、病院にいる時も一緒にいてくれるし。
みんなの存在が当たり前になっている。

こんな日々がずっと続けばいいのに――。

*

あぁ、神様。
幸せとはこの事でしょうか。
私は今、すごく幸せを感じています。
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