死神少女マリン
次の日のこと。
「おはよう、真凛」
後ろから理沙に声をかけられた。
「おはよ、理沙……」
「真凛、本当にかわいそう。入澤に変なこと広められてさ…」
「大丈夫、だよ……」
昨日のことを思い出して、苦しくなる。
「あっ…入澤じゃん」
目の前に、入澤がいた。入澤はいつも通り髪はボサボサ、制服は乱れ、ヨレヨレだ。ほんと、ださい。
しかも入澤、ブツブツと独り言を言ってる。
「……が、……が悪い…あた…は別に悪気が……たわけじゃ……し、デマなんて……」
昨日のことだ。
自分が悪くないだと? 何を言っているのか、こいつは!
と、その時だった!
本当に一瞬のことだった。