カボチャの馬車は、途中下車不可!?
ららら……ラムちゃんだ。
あぁ……もうっ!
なんであの子は、話をややこしくしてくれるのよっ……
「えっと、それはその、つまり——」
「これも作戦なんだろ? 僕を手に入れるための」
「……はい?」
パチパチ、瞬きしながら言われた言葉を反芻していると。
彼の顔に、嬉しそうな笑みが広がっていく。
「僕を妬かせて、本気にさせようって?」
な、なんでそうなるのっ?
お願いだから、その作戦設定やめてほしいっ。
叫びたいのに、全然口が回ってくれない。
「そんなことしなくても、僕はもうとっくに、君に夢中なのに」
私の手首をつかんでいた彼の手がゆるみ……指に甘やかに絡みついた。
「っ……!」
焦りまくった私は、ほどけない指の代わり、とばかり一生懸命首を振る。
「ちちがっ……だからその、そういうことにしておけば、諦めてくれるかなって。だってあなたって……えっと……私のタイプじゃないしっ」
「……タイプじゃない?」