カボチャの馬車は、途中下車不可!?
「う。それはそのぅ……ここは、日本だしっ……」
「日本人は好きって言わないの?」
「いや、そんなことは……ない、けど」
こ……これがカルチャーギャップってやつなのかな。
なんて説明すればいいんだろう。
「今僕に興味なくても構わない。でも、僕は諦める気ないから。飛鳥も逃げずにちゃんと向き合ってほしい」
「ちょ、あの……」
「飛鳥が、好きだよ」
——息を、飲んだ。
濃く深く、その色を変えていく翡翠の瞳。
熱を帯びて、私を射すくめるその瞳に。
鼓動が、止めようもなく妖しくかき乱れていく。
「そんな……」
二股オッケーって言っちゃうような人なのよ?
どこまで信用できるかわかんないのよ?
なのに。
そんな目で見つめられたら……——
「ああもうっお姉さん! さっさとオッケーしちゃいなさいよ!! じれったいったらありゃしないっ!!」