カボチャの馬車は、途中下車不可!?

真夜中。
帰宅した部屋で、正座して。

私はテーブルに置いたスマホを見つめていた。


どうする?
どうすべき?


さっきから、もう何度も同じ問いを続けてる。

こんなこと、すべきじゃないのかもしれない。
彼を、ただ信じるべきなのかもしれない。

何も考えず、飛び込んでしまえばいいのかもしれない。

でも……


どうしても、どこかで踏みとどまってしまう自分。
それはこの先もずっと、付きまとうような気がする。

だから、ちゃんとはっきりさせておきたい——。



ごくっと息をのんで。


私は、スマホに手を伸ばした。
そして……

電話をかけた。
青山さんに。
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