カボチャの馬車は、途中下車不可!?
終電間際のホームには、どんどん人が増えてきて。
私の後ろに、続々列をなしていく。
少しずつ前へ押し出されながら、私は心を決めた。
明日……ライアンに謝ろう。
無神経なこと言っちゃってごめんなさいって。
助けてくれて、ありがとうって。
それから。
それから……
——電車が参ります、白線の内側までお下がりください。
アナウンスが聞こえて、顔を上げた。
近づく電車のライトが線路を、私の顔を、真白く照らし出す。
ガクンッ!!
何が起こったのか、わからなかった。