カボチャの馬車は、途中下車不可!?



気が付くと、バランスを失った私の体は、大きく前へと揺らいでいて。


真っ黒な線路が、視界いっぱいに広がっていて。



——え?


反射的に伸ばした手は、宙をむなしく泳ぐ。




キキーーーーーー!!!!




耳障りなブレーキ音が、けたたましく夜を突き破る。






私の体は、線路に——




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