カボチャの馬車は、途中下車不可!?
そろそろと瞼を開けると……
誰かが、私を見下ろしてる。
誰……?
ふわって。
うねった金髪が光を弾いてキラキラ……発光してるみたい。
そっか……
ここ、天国……?
やっぱり天使って美形なんだぁ……
夢うつつに思って。
「飛鳥!」
手荒く抱きすくめられて、身体に走った痛みに思わず「いたっ」って声を上げた。
焦った天使が「ごめんっ!」って体を放す。
「う、ううん、大丈夫」
違う、天使じゃなくて……ライアンだ。
「ここ……どこ?」
大きめの窓から差し込む光に四方を照らされた、殺風景な白い部屋——病室?