カボチャの馬車は、途中下車不可!?

じゃあ、どうする？


ううん、とにかく。
まずは謝りにいかないと。

できるだけ早く、今からでもオオタフーズに行って——



ＲＲＲＲＲ……
その時、カバンの中でスマホが鳴りだした。

「はい」

『真杉さん？』

「樋口さんっ」

『すみません、本宮さんが勝手に切っちゃって……』

「いえ……」

『ご存知なかったんですよね、日程変更の話』

「信じて……いただけるんですか？」

『ええ、僕の責任です。ちゃんと伝わってるか、あなたに確認すべきだった。ほんとに申し訳ない。まさか本宮さんが……』

「いえ、たぶん、私のせいなので」

たぶん、じゃない。まず間違いなく。