カボチャの馬車は、途中下車不可!?

原因は、あの飲み会だ。
あの夜、私が誘いを断ったから。それでおそらく、仕返しされたのだ。

フツフツって、身体の奥底で怒りの種火が熾る。
なんて奴なの——

『え? 何かいいました?』

「いえ、なんでもありません」

断ったことを後悔してはいないけど。
もっと慎重に行動すべきだったかもしれない。

でも、今そんなこと言ったって、どうにもならない。
それより考えなきゃいけないのは、これからどう動くか——

「それで、もう結果は出たんでしょうか?」

『いえ、社内で検討してから、ということですけど、実質一社のプレゼンでしたから、もう決まったようなものですね』

「そう、ですか……」


これで、終わってしまうの?

自分の心に問いかける。

それでいいの?



……嫌だ。

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