カボチャの馬車は、途中下車不可!?
私は膝をついたまま、カーペットにギュウッて爪を立てた。
血の上った頭の中、怒りのバロメーターはもう今にも振り切れそうだ。
「独り身の未熟モンと一緒に仕事って、これだから嫌なんだよなぁ! ほんっとメーワクっつーか。悔しかったら早く結婚しろよ。あぁ、相手いないんだっけー? こりゃ失礼しました。あははははっ……」
もうっ……限界……
ガバッ! って立ち上がった。
もう、プレゼンなんてどうでもいい。
クビになったっていい。
でも、こいつには一言、言ってやらなきゃ気がすまないっ……
怒りと屈辱と。
吹き荒れる感情のままに、口を開きかけた。
その時だった。
「ずいぶん、騒々しいミーティングだな」